ガンといえば、昔は放射線治療や外科による手術が一般的でした。体を切らずにガンの治療ができる「重粒子線」や「陽子線」による治療は最先端の技術となります。
平成28年に私の母親が肝臓がんのため、陽子線治療をすることになりました。
がんの治療方法として、従来からある外科手術や放射線治療や抗がん剤の方法については副作用が大きく患者へ大きな負担がかかってしまいます。
精神的にも体力的にも強く見える北斗晶さんが、抗がん剤治療で、髪が全部抜けてなくなり顔がむくみました。ブログで弱音を吐かれている姿からもがん治療はかなり辛いことが分かります。
「重粒子線」や「陽子線治療」といった粒子線治療であれば、正常な細胞は傷つけずにがん細胞だけピンポイントで照射することができます。
以下は陽子線治療を行った結果となります。結果としてはお金が多くかかりましたが、効果もなく逆に死期が早まってしまいました。


「重粒子線」や「陽子線治療」は、副作用がほとんどなく、体力に不安がある方や、高齢者には向いている治療といえます。
私の母親は「陽子線」治療をしましたが、他の体への負担が大きい治療法に比べ、最適な治療方法と思っていましたが、結論を言えば全く効果はありませんでした。
臓器や進行具合によっては、効果は分かれてしまいます。肝臓がんは治療の効果が少ない部位と言われています。
日本の「最先端のがん治療方法」。陽子線・重粒子線治療を受診するには?
昔からあるガンの治療法の1つである放射線治療は正常な細胞にも放射線が照射されたり、問題のがん細胞の箇所に届くまでにX線が弱まるため体への負担が大きかったりします。
特に放射線は、臓器(肝臓)に対しては到達するまでに様々な臓器を傷つけるため、効果が薄いとされています。
重粒子線や陽子線治療であれば、放射線治療とは異なりピンポイントでがん細胞だけを照射します。
重粒子線や陽子線治療は、光速の7割のスピードで炭素イオンを照射する技術になります。
光は1秒間で地球7周半できる速度と授業で習いましたが、さすがは世界を先行く日本の医療技術と思います。
これだけの技術を必要とするため重粒子線治療や陽子線治療がができる施設はとても大きな施設になります。
最先端の放射線治療は入院待ちがなくすぐに受診ができました
毎年90万人が新たにガンと診断され37万人が亡くなっています。
最先端のガン治療(粒子線治療)をしている人は日本でどのくらいいるのでしょうか。
この最先端のガン治療(粒子線治療)を行っている患者数は年間1万に満たないです。ガン治療者の全体で換算すると0.02%の人のみが粒子線治療を選択していることになります。
0.02%の人しか治療できていいない状況を聞くと、確率だけ見れば「ナンバーズ「や「ロト6」並みに治療を受けれるチャンスがないのかと思ってしまいます。
しかし、そうではありません。実は簡単に、すぐに治療を受けることができました。
私の母親が治療した福島県にある郡山の「南東北がん陽子線治療センター」は受診してすぐに、その月から治療開始ができました。
受診してから、とても入院までは早いです。
陽子線治療の問題点は、先進医療のため保険が適用されません。治療を受ける前に前金で280万円を納めてから治療となりました。やはり、この高額な治療費がネックなのか、治療者で混雑していて半年や1年待ちなんてことはありません。
すぐに治療が開始できました。
先進医療を受けるためには医療保険やがん保険で「先進医療特約」を付加していると金銭面の負担が少なくすみます。

陽子線治療を始めるまでの流れはスムーズでした
元々は新潟の大学病院でガン治療をしていました。この病院の主治医に陽子線を扱う病院へ紹介状を書いてもらいました。
南東北がん陽子線治療センターに行ったその日から陽子線治療適用可能と診断されて、すぐに治療開始となりました。
これだけの陽子線用の施設の規模を考えれば初期投資した費用を回収するためには、かなりの患者数を呼び込まないといけません。病院側も必死です。
先生は治療に対するリスクだけは簡単に説明されましたが、すぐに治療開始となりました。
肝臓ガンの治療の場合には7週間にわたる治療が必要です。1週で5回照射。1回あたり20分程度の治療で、副作用もほぼありません。また、仮に治療に時間がかかり治療回数が増えたとしても280万円の中に納まります。
また陽子線治療センターの施設内には、宿泊施設が併設されており1泊3,000円であるためすべてが揃っています。安価な価格で宿泊施設から通うことができます。付き添いの家族にも安心ですね。
南東北がん陽子線治療センターには、空室もあり、簡単な手続きで宿泊できるため、入院のベッド待ちもありませんでした。
陽子線治療は、何でも解決可能な夢の治療ではありませんが、放射線によるガン治療のつらさを考えれば1つの選択肢だと思います。
国内では14箇所で重粒子線や陽子線の治療が受けられます
重粒子線や陽子線の治療施設については全国で14箇所あります。
今後も大阪や神奈川や山形の地域でも建設中です。
この陽子線・重粒子治療の機械は100億円規模の導入費が必要なのと毎年数億円の維持費がかかります。自治体や国の助成がないと単独では難しいのと、現状で施設の数は頭打ちされるといわれています。
私の住んでいる新潟には重粒子線や陽子線の治療はできません。医療の分野でも全くぱっとしない新潟県はさすがとしかいいようありません。
兵庫県立粒子線医療センターでは、唯一、重粒子線と陽子線の両方が施設内にあり、どちらの治療がいいか選択することができます。
重粒子線が受けれるがん治療施設
- 群馬大学 重粒子線医学研究センター
- 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院
- 神奈川県立がんセンター
- 兵庫県立粒子線医療センター※陽子線と併用
陽子線が受けれるがん治療施設
- 北海道大学病院 陽子線治療センター
- 南東北がん陽子線治療センター
- 筑波大学附属病院 陽子線治療センター
- 国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院
- 福井県立病院 陽子線がん治療センター
- 相澤病院 陽子線治療センター
- 静岡県立静岡がんセンター
- 名古屋陽子線治療センター
- メディポリス国際陽子線治療センター
現在建設中の粒子線治療施設一覧
≪重粒子線≫
- 山形大学医学部附属病院
- 地方独立行政法人 大阪府立病院機構
≪陽子線≫
- 札幌禎心会病院 陽子線治療センター
- 成田記念陽子線センター
- 大阪陽子線クリニック
- 兵庫県 新粒子線治療施設