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【2023年最新】【私も実体験】円錐角膜の症状と最新治療方法を教えます。

私は現在40歳代の中年男性です。20歳のときに目の病気である円錐角膜に罹患しましたので、かれこれ20年以上病気と付き合ってます。

「円錐角膜」という病気自体は、あまり世の中では知られていない目の病気で、ひと昔前の1980年代では1万人に1人とされる珍しい病気でした。

最近ではこの病気の発症率は2,000人に1人くらいと言われていて年々増えています。病気が発見されてからの年月も浅い為、しっかりした治療方法が確立していない分野でもあります

円錐角膜は国から難病にも指定されている病気です。難病に指定されてはいますが、障害扱いであったり給付金や補助金は認められていません。

公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターのホームページに円錐角膜の概要について書かれています。

円錐角膜について

円錐角膜は、思春期に発症する角膜の菲薄化、変形を主徴とする原因不明の疾患である。患者は進行性の視力障害をきたし、進行すると角膜移植以外に治療の方法がなくなります。

参考:難病情報センター 円錐角膜

目次

私の円錐角膜の症状と進行について


私は2000年(20年以上前)の頃にコンタクトレンズを作るときの診察で、円錐角膜という病名で診断されました。

診断されたときには、まだ円錐角膜の症状も軽度だったため治療方法はハードコンタクトレンズで進行を止める治療方法となりました。

ハードコンタクトレンズにしたのは眼鏡やソフトコンタクトレンズでは視力が出ない理由も1つですが、レンズで角膜を上から押さえることで角膜が尖ってくる円錐角膜の進行を抑えることができます。症状が重症化しなかったのはハードコンタクトレンズのおかげだったと思います。

当時は円錐角膜用のハードコンタクトレンズについては「ローズK」と呼ばれる特注だったためコンタクトレンズ1枚25,000円と大きな出費でした。

円錐角膜自体は思春期に発症することが多く、30代になると進行が止まると言われています。私の場合には、ハードコンタクトで円錐角膜の進行を抑える治療をしていたこともあり、前述のとおり30代となると円錐角膜の進行が止まりました

40代の現在では円錐角膜は全く進行していません。良くもならず、悪くもならずといった感じです。

辛かった円錐角膜の症状とかかってくる費用について

円錐角膜の症状は私の場合には中度な症状であったため、ハードコンタクトレンズを装着していれば、視力はギリギリ両目で0.7はあったため運転もできるレベルです。

ただ、ハードコンタクトレンズは慣れることで痛みはありませんが、尖った角膜とコンタクトレンズがどうしても接触してしまうため、角膜が傷ついた状態となっていました。

特殊なレンズのカーブがどうしても角膜に当たって痛い時もありました。角膜の表面が傷ついてしまうと、視界が白く濁り視力の低下やそれに伴う肩こりや目の疲れがひどくなりました。

目が疲れていたときには私は以下の方法が一番解決できました

メニコンのメルスプランで定期的に診察とコンタクトレンズの交換をしています


円錐角膜用のコンタクトレンズは普通のコンタクトレンズに比べると高額でさらには作るのに時間がかかります。

コンタクトレンズは常に清潔に保っている必要があり、また、コンタクトレンズを長期間使っている間に汚れやキズが付いたりして、目が傷つき最悪コンタクトレンズの使用禁止となってしまいます。

私はメニコンの月々1,800円(税別)からの定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」に加入し、3カ月に1度はコンタクトレンズを新品に交換しています。コンタクトレンズの対象に円錐角膜も対象となるメニコンZが含まれているため非常に助かります。

円錐角膜の場合には常に診察とコンタクトレンズを最新に保つことを心掛けています。目の傷については医者から処方される目薬で、今は全く気になりません。メルスプラン様様です。

円錐角膜の最新治療について


円錐角膜の治療方法については、少しずつですが新しい治療方法がでてきています。重度な円錐角膜となると角膜移植しか以前はありませんでしたが、治療の選択しが増えてきています。

特に、東京にある南青山クリニックはさまざまな円錐角膜の治療方法がでてきていて期待がもてます。老後もずっとハードコンタクトレンズという訳にもいかないため、非常に期待しています。

治療方法1:円錐角膜の手術(角膜リング手術)

円錐角膜の治療方法の1つに角膜リング手術があります。

名古屋アイクリニックの小島先生の旧ブログ。角膜リング手術によって裸眼で生活できるようになった方の体験記があります。

手術の費用は片目で26万円となります。一定の視力回復も見込めるため有効な治療方法といえます。


治療方法2:南青山クリニック 円錐角膜の治療

南青山クリニックにて円錐角膜用の新しい治療方法がいくつか増えています。新しい治療法となるため、まだ体験談はありませんが、円錐角膜に悩まれていた方には新しい治療となるため朗報です。

ただし、かなりの高額な治療方法となります。難病指定により、国から補助がでてほしいところです。

New!ハイブリッドレンズ

レンズの中心がハードコンタクト、レンズの周辺がソフトコンタクトレンズを持つコンタクトレンズです。 光学部分はハードコンタクトレンズなので良好な視界を得ることができ、なおかつレンズの周辺部分はソフトコンタクトなので装用感がよく良好なフィッティングを得ることができます。

参考:南青山クリニック 円錐角膜の治療について

New!不正乱視・重度ドライアイ用コンタクトレンズ「スクレラルレンズ」

スクレラルレンズは酸素透過性が高く、角膜の境界より周辺でフィッティングさ れる直径が大きいハードコンタクトレンズで、角膜ではなく強膜で支持されてお り、角膜全体をドームで覆うようにデザインされています。

内部は人工涙液で満たされているため、様々な不正乱視や重度のドライアイなどに対応できます。

参考:南青山クリニック 円錐角膜の治療について

最新の論文で近い未来に円錐角膜が治療できる可能性が

2022年の8月に以下の文献が発表されました。遠くない未来に簡単な角膜移植ができる可能性がでてきましたね。円錐角膜の患者には非常に良いニュースだと思います

角膜の損傷により光を失った人の視力を、ブタが救ってくれるかもしれない。リンショーピング大学(スウェーデン)のNeil Lagali氏らが、ブタの皮膚から抽出したコラーゲンを用いたインプラントを作成し、ヒトを対象とするパイロット研究を行ったところ、良好な結果を得られたという。詳細は「Nature Biotechnology」に8月11日掲載された。

Lagali氏によると、このインプラントにはコラーゲン以外の生体物質を用いていないため、ヒトのドナーからの角膜移植よりも、拒絶反応がはるかに少ないという。さらに、角膜全層を移植するのではなく、薄く変化している部分のみに用いることで、侵襲性を最小限に抑えた使い方が可能とのことだ。「ドナーの角膜を用いた全層移植では、移植後に少なくとも1年は免疫抑制薬の点眼が必要だ。しかしわれわれのインプラントの部分移植であれば点眼は8週間のみで済み、縫合も要さないため1回の受診で治療が完結する」と同氏は語っている。

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