最近、自動車業界の不正問題のニュースが頻発しています。
平成27年は、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)がディーゼル車での排出ガスの規制逃れが大きなニュースとなりました。
つづいて平成28年4月には三菱自動車、5月にスズキ自動車と相次いで燃費の不正問題が発覚しています。これらは最終的には社長が辞任するまでに至り、世の中に大きな影響を与えました。
三菱は2000年代には2度のリコール隠しがあり少しずつ信頼回復してきていましたが、今回で完全に信頼がなくなり三菱は日産の傘下となことになりました。
燃費競争激化と排ガス規制でデータ改ざんへ
不正の背景には白熱する燃費競争と排ガス規制の基準が強化されていることにあります。研究者は決められたスケジュールを守るために今回はデータ改ざんに手を出してしまいました。
ただ、メーカーが不正をしないように監視をし基準を定める国交省が何もしていなかったのが元凶です。慌てて、いま新基準を国交省が定めているようです。
官僚は失敗しても責任とらなくてさらに、それでも高い給料が貰える。民間だと責任とって辞職ですよ。
燃費問題で自動車の購入選定を慎重に考える必要がある
データ不正はあったわけではありませんが、スズキや三菱以外の自動車もカタログ上の燃費と実燃費の乖離が高いと改めて注視されています。
いままでも、ほとんどの人がカタログ上の数字よりも燃費が悪いと分かっていますね。
改めて、あくまでもカタログ上とは言ってもカタログ上の数値の50%から60%程度しか達成している車がかなり多いのは驚きです。
e燃費のサイトでは情報が公開されています
燃費は道路状況や天候や気温やエアコンの状況、運転方法にも左右されるので仕方ないとは思います。ただ、車購入するときにカタログの数値を信じて購入してガソリン回数が減って何年で元をとれるなんて皮算用していると痛い目にあいます。
以下は「週刊現代」2016年6月18日号にありましたe燃費にある情報から収集した内容です。e燃費を見ると車種ごとの実燃費が分かります。
- ワースト1位 プレオ|スバル 実燃費15.95km/L カタログ燃費32.6km/L
- ワースト2位 アルトラバン|スズキ 実燃費17.63km/L カタログ燃費35.6km/L
- ワースト3位 ムーブ|ダイハツ 実燃費15.93km/L カタログ燃費31.0km/L
- ワースト4位 ワゴンR|スズキ 実燃費15.81km/L カタログ燃費30.0km/L
- ワースト5位 eKワゴン|三菱 実燃費15.58km/L カタログ燃費29.2km/L
- ワースト6位 プリウス|トヨタ 実燃費21.83km/L カタログ燃費40.8km/L
- ワースト57位 アクア|トヨタ 実燃費22.90km/L カタログ燃費35.4km/L
- ワースト59位 スカイライン|日産 実燃費11.41km/L カタログ燃費17.6km/L
ワーストの上位はカタログ値の50%すら達成していません。ワースト50位でも65%未満の達成率であり、燃費は良くて7割、悪いと5割くらいしか達成していないと思うのが無難なようです。
とくに、ハイブリッド車やEV車は高額なことを引き換えに燃費が良く、価格だけでなく地球にやさしい車です。
車は高い買い物です。口コミで情報収集が大事です
ガソリン代のことを考えて車買ったのになんて後で思っても、どうにもなりません。
e燃費のような口コミ情報を参考に購入するのがいいと思います。悪い例ばかり挙げましたが、カタログと変わりない実燃費の車もたくさんありますので、興味ある方は調べてみてもいいかもしれません。