アメリカのシアトル近郊に本社を置く、外資系の会員制のスーパー「コストコ」。コストコは2021年9月現在、全国に30店舗あります。最近になって、全国のコストコの新規オープンの動きが活発になってきました。
2024年8月についに沖縄県南城市にコストコがオープンすることが確定しました。市長も動かれていたので話は大分進んでいましたが、ついに確定です。
直近では、2018年12月24日に名古屋市守山区にコストコができました。他にも北海道の石狩倉庫店、熊本の御船倉庫店が2021年、2022年にオープンしました。栃木県壬生町、群馬県に２つ目のコストコと続々とオープンすることが決まりました。
九州地方に2つ目の熊本市については、一度はコストコオープンが決まりかけていましたが、地元からの反対が問題となり計画が止まっています。その後、またオープンが決まっていて2022年にはオープンしています。
コストコオープンが全国的に活発であり、コストコジャパンによれば、今後も10年間で100店舗と急激に増やす計画もあるため、まだ沖縄県にはコストコが1店舗もないため、候補地の１つとして期待されています。
2018年12月：コストコが沖縄県にオープンする情報が全国のニュースになりました
2018年12月30日の各社新聞から報じられ、コストコが沖縄進出に向けて動いていることが明らかになりました。
以前からコストコがない地域である四国地方や沖縄に進出する噂はありましたが、具体的にコストコ社が沖縄進出に向けて動いていることが初めて明らかになりました。以下は、2018年12月の朝日新聞にとりあげられたコストコに関する記事です。
沖縄進出を検討している会員制の米国系大型スーパー「コストコ」を運営するコストコホールセールジャパン（川崎市）が、南城市へ出店の意向を伝えていることが２８日、分かった。
関係者によると、那覇空港自動車道と接続する県計画の地域高規格道路「南部東道路」のつきしろインターチェンジ（ＩＣ）周辺が有力候補地に挙がっている。
交通の利便性向上が期待されるエリアで、幅広い客層の取り込みを期待しているとみられる。
引用：朝日新聞社沖縄）コストコが沖縄進出 出店場所は南部ＩＣ周辺か
まだ、この時点ではコストコの沖縄進出について確実になったわけではありませんでした。ただ、新聞やメディア等に取り上げられていることから、一気にコストコオープンが現実的になってきました。
2023年8月現在、コストコオープンが確定しています。コストコが決まるまでかれこれ5年はかかってますね。
2019年情報：コストコが沖縄にオープンに対する可能性を予測
コストコが地域にオープンするためには、地元や自治体の協力が不可欠です。この点について、コストコジャパン日本支社長のケン・テリオ氏も明言しています。
地元の協力が必要な理由は、地域内でコストコの建設に対する反対意見が多いためです。これまで何度も日本の様々な地域でコストコの話が持ち上がりましたが、その多くが地元の反対により実現しなかったケースが存在します。
コストコはただ魅力的な商品や店内の雰囲気だけで顧客を引き寄せているわけではありません。同社はパートやアルバイトの時給を1,600円と高く設定し、また地域のガソリンスタンドの価格を確実に最安値に保つことで知られています。その結果、地域の雇用構造や価格バランスに影響が及ぶことが懸念されます。
したがって、地元のコミュニティや自治体との協力が重要であり、地域経済や雇用、価格設定の調和を保つためにバランスの取れた協力が求められます。
地元のスーパーはお客をとられるだけでなく、従業員の賃金の問題にも発展してしまうため、地元の他の業者からはどうしても外されてしまいます。
現に熊本についてもガソリンスタンドの価格で大きく揉めたため、オープンまでの時間が延びています。
2022年情報:コストコ社幹部がすでに南城市役所を訪問。オープンする確度はかなり高くなっていました。
ニュースの内容によると、すでにコストコジャパンの幹部は南城市役所を訪問し、コストコの誘致を打診していますこのことを受けて瑞慶覧長敏市長は「正式に決まった話ではないが、誘致企業の有力候補として交渉を進めていきたい」と話されています。
すでに、市長と話しをしていることから、かなりコストコオープンが現実的になったといえます。市長も前向きな発言をしていることも後押ししています。2018年12月にコストコのオープンが決定した名古屋の守山区についても、決定する数カ月前に名古屋市役所を訪れ、河村たかし市長と面談し、その後オープン決定となっています。
2023年情報：2024年8月に沖縄のへの南城市にコストコオープンが確定
ついに2024年8月に沖縄のへの南城市にコストコオープンすることが確定しました。
大手会員制の量販店「コストコ」が南城市玉城垣花に出店することが確定しました。開業は2024年8月を予定しています。
この新店舗では、 ３００～４００人の雇用が見込まれており、周辺地域も整備される予定です。公園や市道、住宅地などが整備されるほか、複数の企業も進出を希望しており、大規模なショッピングモールが誕生する予定です。
すでに予定地では建設作業が進行中であり、アマゾンも沖縄県内に物流拠点「置き配指定」を可能としていることから、物流面でも進展が見られます。
コストコ沖縄南城倉庫店の売場面積、ガソリンスタンド、駐車場等について
敷地面積は約59,000平方メートル、売り場面積は約11,000平方メートル。敷地内にはガソリンスタンドも併設され、駐車場は800台以上あります。
コストコは、沖縄県内だけでなく、離島も含め、沖縄全体を商圏と捉え、1日3,000〜6,000人の来客を見込んでいます。コストコの開業は、沖縄県の経済活性化につながることが期待されています。
コストコは、会員制倉庫型卸売店であるため、会員になる必要があります。会員になると、コストコで販売されている商品を、一般的なスーパーよりも安く購入することができます。
コストコが沖縄にオープンする場所について
コストコが沖縄県にオープンする予定地は、沖縄本島の南部にある南城市です。
具体的な場所は「つきしろインターチェンジ」周辺ですが、このインターチェンジはまだ完成しておらず、2030年まで工事が続く予定です。
したがって、それ以前にコストコがオープンする場合、交通渋滞の問題が予測されています。このため、アクセスの不便さが大きな懸念材料となっており、問題が解決されるまでコストコのオープンによる混雑が起こる可能性が高い状況です。
沖縄県を拡大すると以下のようになります。沖縄県南城市は沖縄本土の南部に位置しています。
沖縄の南部には、那覇空港をはじめ、那覇市全体や糸満市、そしてニライカナイ橋で有名な南城市や「アウトレットモールあしびなー」があります。
また、周辺には多くの観光名所も点在しており、アクセスも便利です。こうした観光スポットやアクティビティがたくさんあるため、コストコのオープンによって相乗効果が期待できると言えます。
つまり、アウトレットモールや観光地との組み合わせで、地域全体の活性化が見込まれるのです。
コストコは沖縄に2店舗目、3店舗目も予定するとのこと
コストコの日本支社長であるテリオ氏は、「沖縄だけでなく全国の店舗に商品を供給することが可能になる」と力強く語っています。そして、今後の沖縄県内での展開について、「最初に1つの店舗を成功させてから、2つ目や3つ目と展開していきたい」と述べました。
これは、新しいコストコ店舗が沖縄にオープンすることで、その地域から全国の他の店舗へ商品を提供できるようになるという重要なポイントです。
テリオ氏は成功した1店舗をスタートに、将来的にはさらに多くの店舗を展開していく計画を持っていることを明らかにしています。
