日銀の掲げる「2%の物価上昇」。先日のニュースで8月の消費者物価指数が2年か月ぶりの下落でマイナス0.1%となりました。(石油価格下落による電気代やガソリン価格の下落が主な要因)
物価の上昇が一息ついたのかなと思っていましたが、最近毎週土日は家で料理をするようになり、チーズフォンデュでも作ろうかとスーパーにチーズを買いに行ったらあまりに高い。
最近野菜や肉、魚も高くなったなと思っていたら、乳製品の高さにびっくり。消費者物価指数では庶民の生活実感は推し量れないことを感じます。。
日刊ゲンダイの記事にありましたが、以下の内容はすべて前年同月比での物価の上昇率となります。少し高くなったというレベルではありませんね。
- キャベツ(29.2%増)、レタスは(21.6%増)、えだまめ(24.2%増)
- じゃがいも(33.5%増)、にんじん(16.2%増)、たまねぎ(22.3%増)、牛肉(8.5%増)
- スパゲティ(10.6%増)、市販のパスタソース(11.8%増)
- メロン(9.1%増)、もも(13.1%増)
引用:消費者物価指数マイナスのウソ 「生鮮食品」急騰が家計を直撃
以前の記事でも書いていますが、物価の情報はお金の価値が減っていることを表します。
貯金や保険含めて物価の上昇で減っていっていることを頭に入れないといけません。定期預金の利息だけでは、預けてても実質マイナスです。
参考:2015年7月から更なる値上げで本当に家庭がピンチに
消費の物価をより高精度の指数。東大日次物価指数
FRIDAYの10月号で初めて「東大物価指数」という言葉を知りました。この東大物価指数で見てみるとより高精度でかつ迅速に物価の上昇を確認することができます。
東大物価指数では、以下のように全国のPOSシステムから日々データを吸い上げており、直近の実態をより反映させた数値と言えます。
東大日次物価指数は,スーパーマーケットのPOSシステム(スーパーのレジで商品の販売実績を記録するシステム)を通じて,日本全国の約300店舗で販売される商品のそれぞれについて,各店における日々の価格,日々の販売数量を収集し,それを原データとして使用しています。
引用:東大日次物価指数について
この東大物価指数はデータが公開されており、EXCELを使えば個人の人でも物価の情報について確認することができます。
東大日次物価指数を使って品目別に調べた結果
東大物価指数は過去のデータをダウンロードすることが可能です。
EXCELの機能だけでも、より分析することが可能です。過去からの情報が品目ごとに分かれていて分かりやすい情報です。
昨年から1年間での上昇率BEST5は
1位 インスタントコーヒー 11.42%上昇
2位 レギュラーコーヒー 9.17%上昇
3位 シチュー・ハヤシ 8.17%上昇
4位 カレー 7.49%上昇
5位 即席袋めん 7.43%上昇
欄外 バター 4.35%上昇
欄外 牛乳 4.16%上昇
私が高いと感じるバター、牛乳の乳製品は高い上昇をしていますが、コーヒーやカレー小麦粉を利用した食品がより上昇しています。
それでは過去3年間で特に上昇を続けている品目は以下のとおりです。昔から卵は物価の優等生と呼ばれていたのに、ここ近年では一番の劣等生に。
過去3年間での上昇率BEST5は
1位 生鮮卵
2位 食品容器
3位 冷凍素材
4位 食用油
5位 バター
直近のデータでもほとんどの品目が値上がりしていて、消費者物価指数では表せません。賃金が上がらないう上に、物価が上がっていることを認識する必要があります。