トヨタ自動車の新しい種類の株式があまり買う気になれない理由

s_image202トヨタが新しいトヨタ株の発売を発表しました。この新しい株式は日本では珍しいもので、トヨタの既存株主に損害なくまた長期の開発資金確保することが目的の株式になります。既存株主からは反対を受けているニュースが目立ちますが、非常に魅力的な投資商品なのでご紹介します。

この新しいトヨタ株は、株式なのに事実上元本保証で、かつ最高で2.5%の配当がもらえて、更には株価が値上がりした場合には売却して値上がり益も狙える普通考えれば、そんなうまい話はない怪しい投資商品です。ただ、これは時価総額・純利益日本一の言わずと知れた世界のトヨタから出されている商品なので安心して購入できます。

元本が保障され、高額の配当がもらえる、とても安全志向の日本人が好むような商品で、「銀行に預ける金利に比べると」なんて説明するところっと買ってしまいそうな商品です。「安全な債権」と「利益が狙える株式」債券と株式のいいところを組み合わせたような商品になります。

今回、トヨタから発表されて初めてこういった種類株(権利内容の異なる 2 種類以上の株式を発行した場合における各種類の株式)の仕組みを知りましたが、ナンバーワン企業の斬新な素晴らしい取り組みだと思います。ただ、良いことづくしにしか見えないこの商品。圧等的な人気ですぐに売り切れそうですが、私は買うことはないと思います。

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トヨタ株式の特徴

もう野村証券から正式名所「トヨタ自動車株式会社 第1回AA型種類株式」として募集の案内がでています。

参考:http://www.nomura.co.jp/retail/stock/po/j32mfp000000pf12-att/20150617_toyota_aa.pdf”

この株式は野村證券でのみ購入ができ、ネットでは購入できずに野村證券の本店か支店での店頭での購入となります。また、株式は原則5年間は売却ができません。(自然災害等の本当に特別な場合意外は売却できないと考えたほうがいいです。)

募集の要項は以下のとおりです

  • 発行予定額:5,000億円、発行数は3000万~5000万株を上限
  • 発行価格 :普通取引の終値に1.26倍~1.30倍した金額。普通株8,000円くらいなので1株9,600円くらい!?
  • 申込単位 :100株以上で100株単位

種類株式の配当

配当年率は固定です。具体的には以下のとおりです。

毎年0.5%ずつ上がり5年後には最高の2.5%となります。5年間で平均すると1.5%になり、6年目以降は株式をそのまま保有していればずっと2.5%の配当になります。普通株の現在の配当は2.0%なので、AA株は5年目以降は配当の率が超えることになります。

  • 2016年3月期:年0.5%
  • 2017年3月期:年1.0%
  • 2018年3月期:年1.5%
  • 2019年3月期:年2.0%
  • 2020年3月期:年2.5%

リスクなく値上がり益も狙える

2015年6月18日号の東洋経済の図を引用すると、5年目以降以下の3パターンのどれでも損をしません。

  • 選択肢1の場合:5年後に、トヨタの普通株価がトヨタのAA株を上回れば、売却して利益を得ることができます。これに加えて、5年間分の配当もあるため、配当+売却益で最も得するパターンです。
  • 選択肢2の場合:5年後に、AA株をそのまま持ち続けていれば毎年2.5%の配当ももらうことができます。
  • 選択肢3の場合:5年後に、トヨタの普通株価がトヨタのAA株を下回った場合でも、トヨタが元本価格で買い取ってもらえるため、5年間分の配当がプラスとなります。
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引用:東洋経済オンラインより

税制上は非上場株式扱いとなる

このトヨタのAA株は、特定口座やNISA口座に組み入れることはできません。また、株式の配当については20.42%(所得税および復興特別所得税)が源泉徴収され、総合課税分としての確定申告が必要です。仮に1.5%の配当で1万5,000円の配当だったとしても、3,000円源泉されるため実質12,000が配当として口座で受け取ることになります。

私はこのトヨタAA株は買いません

トヨタの新しい挑戦で元本保証な上、メリットも大きく購入したくなりますが、私は買わないと思います。その理由は以下のとおりです。

野村證券でしか購入できなく手数料が高すぎる

トヨタと野村証券で結託でもしているのでしょうか。購入できるのが野村證券のみで、ネットで購入もできないのは大きなデメリットです。この野村證券の株式の購入手数料が高すぎるんです。以下が、野村證券でトヨタのAA株を購入した場合ですが、普段はネットで株式を売買している私にしてみれば法外な手数料です。300万円分の株式を購入しただけで、実に29,000円近くの手数料とられてしまします。証券会社の店頭での手数料なんて調べたこともありませんでしたが、個人投資家は相手ではないのでしょうね。

100万円超 300万円以下 :0.8640% + 3,327円
300万円超 500万円以下 :0.8316% + 4,299円
500万円超 1,000万円以下:0.6912% + 11,319円

参考:https://www.nomura.co.jp/service/commission/honshiten.html

利益は狙えるといっても大して利益がでない

普通株式の1.2倍の金額で設定されているため、買ったときより20%超えたときから、利益がでることになるため、値上がり益があまり望めません。トヨタの今後がどうなるかは分かりませんが、20%の上昇でも値上がり益がでないので、リスクをとっても値上がり益を目指す場合には向いていないと思います。

総括すると野村證券の手数料と税金でいうほどおいしい配当ではない

s_image189野村證券の手数料と配当に対する税金の20.42%があるため、配当の利益は5年間で実質1%前後になるのだと思います。5年間どころか5年以上も使わない寝かせておける資金があるのであれば、是非検討したい商品になりますが、私の今の運用は4%~10%のミドルリターンの投資商品が多く、元本割れのリスクはありますが、これを変えてまでトヨタのAA株を購入することはないと思います。

大きな投資機関やお金持ちであれば元本割れせずこの低金利の世の中であれば魅力的だと思いますが、リスクをとってでも資金を増やしたい私には向いていない商品です。野村證券以外でも購入できれば100株~200株購入検討するんですが、この証券会社のみでは使い勝手が悪すぎます。

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