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【実体験】南東北がん陽子線治療センターで家族が「陽子線治療」を受けたが残念な結果に。

ガンに罹患した場合の治療方法には様々な選択肢があります。従来からある治療方法の三大療法として「放射線治療」「抗がん剤」「手術」があります。近年では医療技術が進化し、免疫療法をはじめとして、さまざまな効果のある新しい治療法がでてきています。

三大療法の「放射線治療」に近いですが、より精度が高く、体への負担が少ないとされる治療方法として、「陽子線治療」「重粒子線治療」があります。

以下は陽子線治療の説明となります。

放射線治療は精度の高い照射方法が開発されてきていますが、究極の方法のひとつが陽子線治療です。

体にメスを入れることなく、がん病巣を狙い撃ちして周囲の正常組織への副作用を最小限にできます。がんの種類にもよりますが通院で日常生活を続けながらがんを治療することもできます。

引用:南東北がん陽子線治療センターホームページより

2016年に私の母親が肝臓ガンになり、私の住む新潟市の隣の福島の郡山にある「南東北がん陽子線治療センター」で、陽子線治療を開始しました。結果的には治療を開始してすぐに病状が悪化してしまい治療をやめてしまいました

癌と診断され陽子線治療を検討されている人も多いと思いますので、私の家族自身の体験談を書いていきたいと思います。

目次

陽子線治療は先進医療となり高額負担が発生。ただし、混雑もなく陽子線治療は早く開始できました。

陽子線治療は先進医療となるため保険適用外となり治療費が高額となります

陽子線治療自体は施設の規模がとても大きく、作るための費用が多くかかるため、さらには年間の維持費が何億単位でかかります。病院も投資した金額回収するためにも、無理をしてでも患者に治療を進めてきます。

全国で「陽子線」「重粒子線」の治療ができる施設は限られているため(私の住む新潟県には治療施設がありません)、「治療を受けれるためには何か月か待たないといけないのでは?」と思っていましたが、受診後にすぐに治療開始できました

以下の記事では陽子線治療が開始するまでの流れを紹介しています。とにかく、早くに治療は開始できました。

医師は治療を受けさせるために陽子線による治療を積極的にすすめてきます。

私の母親はステージ4の肝臓がんでした。新潟にある病院ではこれ以上の治療は難しいと判断されて、福島の郡山にある「南東北がん陽子線治療センター」を訪ねました。新潟の病院からも医師に紹介状を書いてもらったため、すぐに診療しました。

医師「陽子線治療にチャレンジしてみる価値はあると思います。

陽子線治療をするかどうか決める際に、医師から最初にこの言葉を受けていて思いましたが、とてもうまい言い回しをしてくると感じました。

この言い方、私はすごく引っ掛かりました。考えすぎかもしれませんが、それは、治療したことで何かあっても病院側に非がないような言い方に聞こえたからです。その後も、あくまでも治療を受けることを決めたのは患者側となるような、うまく説明を受けました。

医者側は慎重に言葉を選びながら暗に陽子線での治療を進めてきます。

こちらは藁をもすがる気持ちなため、治療する選択肢しかありませんでした。もともと、新潟の病院では治療できないといわれていたため、すんなり治療することにしました。

陽子線治療センターの医師からの言い回しがとても気になるわけ


いままで経験した医者であれば、ガンを含めて治療については医師が「こうしたほうが良い」等、治療方針を言い切ってもらえました。私自身は陽子線治療センターの医師が言い回しを気を付けたのは、以下の理由が考えられます。

陽子線治療の場合には先進医療となるため300万円近い治療費がかかります。私の母親のようなステージ4の状態では基本的には回復が見込めないと思われていたのではないでしょうか。

また、重粒子線、陽子線治療は全国で始まったのは15年前からとなりますが、粒子線治療の有効性がいまだに明確になっていないため、いまだに先進医療の枠組みのままで継続されている治療です。いわば、健康保険適用となっている標準の治療方法から見れば、先進医療は優位性が不明な格下の治療法でもあります。

高い治療費を払ったなりの期待が持てる治療ではなく、あとあとの患者とのトラブルが怖いため、このような微妙な表現をしているのだと思います。(何度も言いますが考えすぎかもしれませんが)。

ただ、さすがは百戦錬磨の医師でした。当然頭も良く偏差値も高いため、絶妙な言葉を選んでおり実は心配でした。難しいとは思いますが、〇〇の可能性がある、〇〇の見込みがあるとかの言葉が欲しかったです。チャレンジする価値がありますって。。。

陽子線治療は魔法でも治りやすい治療方法でもありません。

私の母親は、陽子線治療を開始して3日目に副作用なのか治療中に体調を崩し吐血し、そのまま治療を継続することができなくなりました。「チャレンジしてみる価値がある」とは言われていましたが、思ってみてばやはり無理がありました。ただ、本人と家族で決めて最後まで諦めなかったので悔いはないです。

医師からは3日目早々の状況でしたので、「体調が戻ったらまた治療をする」「もし、このまま治療ができないなら一部返金も考えます」とお話がありました。その後、回復しなかったので返金できると言われていたので相談しましたが、「言った覚えがない」との医師からの回答を何故か事務員経由で回答がきました。こちらが治療を意思決定しているので、もめる気もなく、すぐ引き下がりましたが。

結果的には、ここらへんの対応には南東北ガン陽子線治療センターは非常に残念な病院でした


陽子線治療は300万円もする高額な治療です。高額なことから心理的に効果が高く回復が見込めるように錯覚してしまいます。また、先進医療という名前もさらに効果の期待が助長されます。

これは大きな間違いです。現実は効果が優位性が認められず、各病院では患者にローンを利子をつける商品に発展しています。当然、ガンの部位によっては体に負担がなく治療を行える可能性があるので、慎重にいろいろな医師の意見を聞いて決定すべきと思います。

先進医療を受けるのであれば、がん保険の「先進医療特約」に加入し、お金を気にすることなく治療に専念したいと思いました。下記にまとめていますが、「がん保険」には先進医療の特約をつけておくべきだと思います。治療費があまりに高額なので、そのへんの心配がないためにも。

陽子線治療は治療が始まると何度でも治療をすることができます。

陽子線治療は、完治するまで何度でも治療することができ、最初の治療費を全額支払うだけで全ての治療をまかなうことができます。陽子線治療については最初に300万円近い金額を支払います。基本的には陽子線治療を行う回数分が治療費に全て含まれており、完治するまでは陽子線の照射回数が増えたとしても、追加で治療費は発生しません。

ただし、治療については途中であっても解約ができないことが注意です。

先進医療である陽子線治療は魔法でもなんでもありません。ステージ4で普通の治療ができない場合に、考える選択肢ではないことが分かりまた。ただ、今回のような肝臓癌には向いていませんが、ほかの部位であれば十分に効果が期待できると思いますので参考までに検討くだい

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ブログ歴15年
雑記ブログを書いてます。
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・早慶上理のいずれかの大学卒

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